老人ホームの見学は、施設選びに欠かせない大変重要なプロセスです。
これまで資料やホームページなどで検討していた情報に加え、見学によって施設の現地で五感を使って感じる生の情報は、文字による情報を補う以上の価値のあるものです。
それだけに、見学では、しっかりと準備をして、施設選びの有意義な機会としたいところですが、初めての方には不安も多いことでしょう。
そこでこちらの記事では、まず、老人ホームを見学する上で心得ておきたいこと、そして見学前日までに準備しておきたいことをご紹介します。
老人ホーム見学の3つの心得
ここまで、あなたは老人ホームに関する基本的な情報を調べ、老人ホームに求める要素をまとめ、そして資料を取り寄せて見学候補を絞り込みされてきたことでしょう。
次は、いよいよ見学の申し込みをして現地で見学です。
見学の申込には老人ホーム見学申込ができる検索・情報サイトを利用すると便利です。
それでは、後悔することがない施設選びのために、老人ホームの見学にあたって心得ておく3つのことをご紹介しましょう。
見学の心得その1. 疑問や不安を解消するために行く
老人ホーム見学の目的をはっきりとしておきましょう。
老人ホームの見学にはただ漠然と行くのではありません。
見学の目的は、これまでインターネットやパンフレットなどの情報から検討してきた過程で生じた疑問や、入居を具体的に検討するにあたっての不安点を直接、現場で解消することにあります。
見学はそのための場であると心得て、この機会を有効に活用するようにしましょう。
見学には、入居者ご本人が行かれるのがベストですが、何らかの理由でご家族だけでしか見学ができない場合でも、利用者目線、高齢者目線でチェックすることを忘れないようにしましょう。
見学の心得その2. 複数人で見学する
老人ホーム見学の際は、できる限り複数人で見学するようにしましょう。
色々な人の目でチェックした方が、見方が偏ることもなくなりますし、見落としも防ぐことができます。
見学の後で、参加した皆さんで意見や感想を出し合うことで、今まで気づかなかった新しい発見や観点もあるかもしれません。
老人ホームの紹介センターなどが主催する見学ツアーではなく、個別に施設を見学する場合などでは特に、気の弱い方や押しに弱い方などは、お一人ではなく、ご家族やご友人などと一緒に見学するようにしましょう。
見学の心得その3. 即決せずに複数の施設を見学する
はじめて老人ホームの見学に行き、施設の雰囲気や設備、そしてスタッフなどの対応が良さそうに見えても、絶対にその場で入居を決めてはいけません。
必ず複数の施設を見学し、比較して検討するようにしてください。
潤沢な予算がある場合を除いて、入居者の方とご家族の希望を全て満たすパーフェクトな老人ホームは残念ながらほとんどありません。どんな施設でも長所と短所があるものです。
そうした複数の施設見学を経て、各施設の長所と短所を比較検討することで、入居者の方やご家族それぞれが施設に求める優先度の高いポイントについて、独自の見る目が養われていきます。
そして、そうした独自の観点に基づいて各施設を相対的に評価し、最終的に残った施設が入居の候補となります。
見学時に準備しておきたいもの
複数の施設を比較検討することができるようにするため、見学の際は手ぶらで行くのではなく、記録や質問がきちんとできるように準備して臨みましょう。
記録を残すためのものと当日質問をするためのものとに分けてご紹介します。
記録のためのもの
デジカメ
スマホでもかまいませんが、見学の内容や自分で重要だと思ったポイントを写真としてきちんと記録を残せるようにしておきます。
施設や居室の写真は全景だけでなく、例えば、居室の浴室やトイレの手すりなど、暮らす上での重要な場所や個別パーツをアップで撮影しておくことが望ましいです。
また、写真の撮影については施設側の許可を得てから撮影するのがマナーですので、忘れないようにしてください。
筆記用具とメモ帳
見学中に気になったことや印象、そして確認したかったことの結果などを忘れずにその場でメモをとれるようにしておきましょう。
こうしたメモは見学後に同行したご家族などとの話し合いの際にも役に立ちます。
質問のためのもの
施設から事前に入手した資料
資料請求やホームページからのダウンロードなどで、事前に入手した重要事項説明書やパンフレットなどの資料です。
記載されている内容と明らかに異なっている点がないかどうかを確認するために役立てましょう。
疑問点や確認点を直接書き込んでおいてもよいでしょう。
質問をまとめたメモ
事前の情報収集や検討の際に気づいた、確認したい点や不安な点を質問としてまとめたメモを用意しておくと役立ちます。
見学の際は、質疑応答の時間がとられるのが通常ですから、その時にスムーズに質問ができるようにぜひとも準備しておきましょう。
複数の施設を比較するために、各施設に必ず質問する共通の質問を用意しておくのもよいですね。
見学での質問の際に注意したいことは、重要事項説明書やパンフレットを読めば分かるようなことを質問するのは避けるようにしましょう。
見学の時間は限られていますから、入居の際に重視しているポイントや資料を見ても分からなかった点、見学当日に気になった点を質問して施設側から回答を得て、検討に有意義に役立てるようにしましょう。
準備を怠らずに見学に臨もう
冒頭でも述べたように、老人ホームの見学は、入居する施設選びで欠かすことのできない重要なプロセスです。
入居される方それぞれによって、入居後の生活で重視されるポイントも異なると思います。
後悔のない施設選びをするために、しっかりと準備して見学に臨みましょう。
老人ホームの見学に関しては、下記の記事で現地でのチェックポイントなどをご説明していますので、ぜひ合わせてご覧ください。
記事リンク:
老人ホーム見学時のチェックポイント
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