有料老人ホーム入居の資金計画を立てておこう

老人ホームへの入居は、入居者やご家族の方にとって決して安い買い物ではありません。

急ぐあまり、費用のことをあまり考慮せずに入居して、途中で資金がショートしてしまえば、最悪の場合は施設から退去を求められることにもなってしまいます。

老人ホーム探しでは、施設への入居時や入居後にご自分がどれくらいのお金を出すことができるのかきちんと把握しておく、つまり、老人ホーム入居の資金計画を立てておくことが大切です。

そこで、今回は有料老人ホームへの入居を例にして、資金計画をどのように考えたらよいのか、実際にどのようにシミュレーションしたらよいのかをご紹介しましょう。

有料老人ホームに関する費用としては、入居時には入居一時金が、入居後には月額費用が発生します。

入居一時金や月額費用についてよく分からない、という方は、この記事をお読みいただく前に下記の記事をお読みいただくとより理解が深まると思います。

記事リンク:
有料老人ホーム費用の相場はどれくらい?その内訳は?

入居者の経済状況を整理する

老人ホーム入居の資金計画の準備として、まずは入居される方の収入とお持ちの資産の現状を整理しましょう。

収入

収入、特に老後の収入という観点ですと、例えば、公的年金がまず考えられます。

その他には、個人年金。

また、不動産や有価証券をお持ちの方は家賃収入や配当金の収入もありますね。

ご家族の収入も当てにできるのであれば、考慮しておきましょう。

資産

資産は、分かりやすく言うと「現金化できるもの」という観点で考えていただけると良いと思います。

例えば、預貯金、有価証券、生命保険、そして不動産などです。

負債

それから負債、要するに借金がある場合は、忘れずに今後の返済を考慮しておかなくてはなりません。

資金計画をシミュレートする

入居者の方の経済状況が整理できたら、有料老人ホームへの入居を想定して、入居一時金の捻出と入居後の月額費用やその他の費用の支払いをシミュレートしてみましょう。

この時、入居一時金のようなまとまった金額については資産の方から捻出し、月額費用については収入の方から支払うことを想定します。

理想としては、月額費用が収入内で収まることなのですが、実際は、なかなか難しいようです。

収入以上に月額費用がかかる場合は、入居一時金を支払った資産の残額を取り崩して、月額費用の不足分に充てることを考えていく必要があります。

資金計画の難しさは入居期間の想定にあり

さて、こうしたシミュレートをするうえで、一番難しいのが、入居期間の想定です。

最終的に何年その施設に入居者の方がお世話になるのかは誰にもわかりません。

それでも、何らかの基準をもとにする必要があるため、こうした際には、日本人の平均寿命を利用します。

厚生労働省の「平成26年簡易生命表の概況」によれば、日本人の平均寿命は男性80.50歳、女性86.83歳となっています。

参考リンク:
平成26年簡易生命表の概況|厚生労働省

もしも対象の方がすでに平均寿命を超えていらっしゃる場合は、ひとまず100歳を目安にするとよいのではないかと思います。

余裕をもった資金計画を

毎月取り崩しの場合の金額や入居期間などの不確定要素は、多めに見積もっておくことで、資金計画には余裕を持たせておきたいものです。

また、入居一時金と月額費用のほかに、医療費と予備費も考慮しておいた方が安心です。

年齢を重ねるごとに医療の世話になる可能性は増えますし、不測の事態による臨時出費の可能性も考慮しておきましょう。

シミュレートの結果から入居費用の目安を決める

それでは、有料老人ホームの資金計画を立てるご参考に、具体的な例を考えてみましょう。

以下の入居者、経済状況、費用、そして入居期間を想定して、資金計画の簡単なシミュレーションをしてみます。

資金計画シミュレーション例

入居者

  • 71歳
  • 男性
  • 介護付き有料老人ホームへの入居を検討
  • 借金はなし

経済状況

  • 収入:15万円(老齢厚生年金)
  • 資産:3000万円

費用

  • 入居一時金:500万円
  • 月額費用:30万円
  • 医療費と予備費:500万円

入居期間

  • 10年

資金計画シミュレーション結果例

上記の想定ですと、経済状況の総額は

3000万円+(15万円×12ヶ月×10年)=4800万円

費用の総額は

500万円+(30万円×12ヶ月×10年)+500万円=4600万円

となります。

この結果、

経済状況の総額 > 費用の総額

となって、経済状況が費用を賄うことができますので、この想定ではひとまず安心して施設への入居ができそうです。

このように現在の経済状況や施設の想定をもとにしてシミュレーションを色々と行ってみることで、施設入居の費用的な目安を立てることができます。

施設選びは経済的視点も大切

老人ホームや介護施設選びの難しさは、入居者の方やご家族の希望だけでなく、実際の経済状況も考慮しながら、入居可能な施設候補を探していくところにもあります。

費用面を気にせず、希望通りの「入りたい施設」に入居できれば一番良いのですが、ある意味、費用によってピンキリとも言える有料老人ホームにおいては、実際にはなかなか難しいと思います。

入居者ご自身やご家族の経済状況をきちんと勘案し、将来的にも無理がない「入れる施設」の中から最も希望に近い施設を探していくのがよいでしょう。

そのためにも施設入居の資金計画のイメージを持っておくことは早めに着手しておきたいことでもありますね。

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