老人ホームと介護施設10種類の特徴まとめ

老人ホームや介護施設について調べ始めると、とにかくいろいろな種類の施設があることに驚きます。

高齢者の方やそのご家族の細かなニーズに応えてきた結果、ということなのかもしれませんが、老人ホーム探しに慣れていない方にとっては「施設の種類がありすぎてよく分からない!」と混乱してしまうこともあるかも。

その一方で、色々なニーズに応じて施設の選択肢が豊富にある、という考え方もできます。

こちらでは主な高齢者向けの施設を10種類取り上げ、各施設の大まかなイメージがつかめるように特徴を簡単にご紹介します。

主な老人ホームと介護施設の10種類

紹介する施設のピックアップには以下の厚生労働省ホームページ掲載の資料などを参考にしています。

参考リンク:
第104回市町村職員を対象とするセミナー「定期巡回、随時対応型サービス・高齢者向け住まいと居宅サービスの関わり方」 |厚生労働省

なお、10種類の施設の紹介順番そのものには深い意味はありません。

No.1 特別養護老人ホーム(特養)

在宅での介護が難しい要介護度の重い高齢者の方が入居する公的な介護施設です。通称「特養」。介護保険法のもとでは「介護老人福祉施設」とも呼ばれます。

比較的低額の月額費用で全ての介護が受けられるため、大変人気が高く、入居待ちは数年におよんでしまうことも。

様々な身体の介護や生活の援助に加えて、各種レクリエーションなども提供しています。

特養については下記の記事で詳しくご紹介していますので、こちらもご覧ください。

記事リンク:
特別養護老人ホーム(特養)を知る!費用や入居条件は?

「なかなか入れない」と言われていた特養ですが、最近「特養の待機人数が減っている」という報道が見られるようになりました。以下の記事で状況をまとめています。

記事リンク:
特養の待機人数が減っているのは本当?入居しやすくなったの?

そして、2017年3月27日に厚生労働省が3年ぶりに特養の待機人数の調査結果を発表しました。

以下の記事で調査結果と現状をご説明していますのでご覧ください。

記事リンク:
特養の待機人数減少が判明、入居困難な状況は変わらず

また、以下の記事では特養に入れない時にどうしたらよいのかを詳しくご説明しています。

記事リンク:
特養に入れない時どうするか?3つの選択肢とおすすめの方法

No.2 介護老人保健施設(老健)

医療法人や社会福祉法人などが運営する公的な介護施設です。

医療ケアやリハビリが必要な要介護度が重い高齢者の方が、在宅で日常生活を営むことができるように、介護や医療のサービスやリハビリを行います。通称は「老健」。

短期間の入所を前提にしていて、3ヶ月ごとに退所するか入所を継続するかの判定が行われます。特養入所待ちの高齢者の方が生活する場となっているという指摘もあります。

老健については下記の記事で詳しくご紹介していますのでご覧ください。

記事リンク:
介護老人保健施設(老健)の役割は?

No.3 介護療養型医療施設

主に医療法人が運営する医療施設です。特養や老健に比べて、より要介護度が重い方、医療や介護の必要度が高い方を対象に受け入れています。

あくまでも医療機関であり、洗濯や買い物などの生活援助系のサービスやレクリエーションはあまり充実していません。

厚生労働省は、介護療養型医療施設の廃止方針を打ち出していますが、痰の吸引や経管栄養(口から飲み物や食べ物などをとることが不可能だったり、不十分な患者の方に、体外から消化管内に通したチューブで流動食等を投与する処置)などの専門性の高いケアが行われていることから、その廃止は先延ばしになっています。

No.4 養護老人ホーム

環境的、経済的に困窮し、自宅での生活が困難な高齢者の方のための施設。

環境的困窮とは、例えば、心身の障害により日常生活が困難な場合、また、経済的困窮とは、生活保護を受けている場合などです。入所は市町村の措置によって行われます。

対象の方は、生活に困窮した65歳以上の高齢者の方ですが、自分の身の回りのことができることが必要で、寝たきりの方や介護が必要な方は入所できません。

No.5 軽費老人ホーム

家庭環境や経済状況などで、住まいや家族との同居に困難を抱えている低所得高齢者の方を援助する目的の福祉施設です。

運営は社会福祉法人や地方自治体など。比較的低額な料金で入居でき、食事サービスの有無等によりいくつか種類に分かれます。

軽費老人ホームのうちの1つである「ケアハウス」では、居宅の介護サービスや施設スタッフによる介護サービスを受けることもできます。

No.6 介護付き有料老人ホーム

運営は、民間事業者のうち、都道府県から「特定施設入居者生活介護」の指定を受けた事業者。

入居対象になる高齢者の方の要介護度の幅は広く、また、施設が提供するサービスも幅広く多岐にわたり、様々です。

ケアプランの作成から介護までをホームのスタッフが行う「一般型」、介護サービスは外部サービス事業者が行う「外部サービス型」、さらに、介護が必要な方に加えて、健常者の方も入居できる「混合型」と呼ばれる施設もあります。

介護付き有料老人ホームについては、下記の記事で詳しくご紹介していますので、こちらもご覧ください。

記事リンク:
介護付き有料老人ホームの特徴を知っておこう

No.7 住宅型有料老人ホーム

民間の事業者が運営する介護施設です。入居対象は、介護付き有料老人ホームよりも軽度の要介護者や、自立・要支援状態の高齢者の方。

施設内に介護スタッフは常駐しておらず、介護が必要なときには、外部の介護サービス事業者と契約を結ぶことで、施設に入居しながら訪問介護や通所介護などの介護サービスを利用することができます。

介護付き有料老人ホームと住宅型有料老人ホームの違いは介護スタッフが常駐しているかどうか、外部サービスを利用するかどうかの違いです。

住宅型有料老人ホームについては、下記の記事で詳しくご紹介していますので、ご覧ください。

記事リンク:
住宅型有料老人ホームの特徴は?介護のサービスはあるの?

No.8 健康型有料老人ホーム

介護の必要がなく、自立して生活ができる高齢者の方のための施設で、運営は民間の事業者です。対象は基本的に自立または要支援状態の高齢者の方。

家事のほとんどは施設スタッフに依頼できるほか、図書室やスポーツジムなどから露天風呂まで、元気な高齢者の方が充実したシニアライフを楽しむための設備が揃っている施設が多くあります。

ただし多くの施設では、要介護状態が重くなったりすると退去しなくてはなりません。あくまでも健康な高齢者の方のための施設です。

No.9 サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)

いわば「老人向けの賃貸マンション」。「サ高住・サ付き」の別称で呼ばれることもあります。

運営は民間事業者などで、入居対象は自立~比較的要介護度の低い高齢者の方です。

特徴はバリアフリーや見守りサービス等があるといったように、外部の介護サービスや医療サービスとの連携が組み込まれ、一般的な賃貸住宅よりも高齢者の方が住みやすくなっていること。

多種多様で、入居の基準も様々、初期費用(敷金)や月額費用にもずいぶん幅があります。

サービス付き高齢者向け住宅については、下記の記事で詳しくご紹介していますので、こちらもご覧ください。

記事リンク:
サービス付き高齢者向け住宅のキホンを押さえる

No.10 グループホーム

自立して共同生活がおくれる認知症の方のための地域密着型の介護施設。運営は社会福祉法人や地方自治体、NPOなど。

介護スタッフのサポートを受けながら、1ユニット(5~9人)で共同生活を送り、認知症の症状緩和を目的としています。

地域密着型サービスのために、原則として入居できるのは施設のある市区町村の住民に限られます。認知症や身体の状態が悪化して、身の回りのことができなくなるなどすると、退去を求められることもあります。

グループホームについては下記の記事もぜひご覧ください。

記事リンク:
グループホームに入居できる高齢者はどんな人?気になる条件

初めから施設の種類を絞り込む必要はない

主な高齢者向けの施設10種類をご紹介しました。

確かにたくさんの種類があるのですが、それぞれ介護が必要な方向けだったり、比較的健康な方向け、または、認知症や経済的に困窮した方向けなど、高齢者の方のさまざまな状態に対応した施設がありますね。

それから、老人ホーム探しの際には「絶対特養!」のような感じで、はじめから一つの種類の施設に固執しない方がよいです。

入居される方やご家族の状況などをきちんと整理したうえで、どのような施設に入居するのがよさそうか、老人ホーム検索サイトで色々な施設の資料を取り寄せて幅広く検討し、決めていくのがよいでしょう。

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